物理的危害容認とは?
物理的危害の要因を知り、おこらないよう対策していくことが大切です。
HACCPにおいて物理的危害は、異物混入があげられます。物理的に口に入ると危ないものが、誤って食品に混入してしまうことです。そのような食品を喫食すると、口の中を切ったり、歯が欠けてしまったり、健康被害(肉体的損傷)を生じさせてしまう危険性があります。
物理的危害をよく知る
物理的危害要因になりうるものと対策をご紹介します。
ガラス系の異物
蛍光灯などの照明機器、温度計、時計など
対策:ガラス製品はなるべく使わない、カバーをかけて使用する、割れた際破片の出ない製品にする
金属系の異物
包丁の刃こぼれ、ネジ、クリップ、カッターの刃、錆が剥がれ落ちたもの、ピアス、指輪など
対策:設備や備品の適切な管理、従業員の入室の際の確認
砂、石、砂利などの異物
砂、石、砂利など
対策:従業員の入室の際の確認(エアーシャワー、ローラー)、荷物搬入の際の確認、食材の洗浄手順確認
プラスチックの異物
バケツ、ボールペン、手袋、コンテナなど
対策:食品にはあまり使わない青色の物を使用する
ゴキブリ、ネズミなどの異物
ゴキブリ、ネズミ、昆虫など
対策:工場内の衛生管理の徹底、設備の点検(侵入口になりうる箇所の点検)、荷物搬入の際の確認
毛、ほこりなどの異物
髪の毛、ほこりなど
対策:従業員の入室の際の確認(エアーシャワー、ローラー)、工場内設備の定期的な清掃、洗浄
まとめ
異物が混入したもの出荷すると、大量回収や、消費者の健康被害(肉体的損傷)など大きな問題になりかねません。自社の物理的危害要因となりうるものをリスト化し、ひとつひとつ対策をしながら衛生管理を行っていきましょう。