ノロウイルス対策について
食品を製造する場所では安全な食品を提供するため、食中毒のリスクを把握し、しっかりとした対策をとる必要があります。
今回は、ノロウイルスについてご紹介していきます。ノロウイルスも、食中毒予防の3原則、菌を『つけない(持ち込まない)』・『増やさない』・『やっつける』が大切なポイントとなります。
〇特徴
冬季を中心に年間を通して胃腸炎を起こすウイルスです。
ヒトの小腸粘膜で増殖し、通常の食中毒菌よりも少ない菌で発症します。
〇原因
ノロウイルスに汚染された食品を食すことにより発症します。
また二次感染での発症も多く、感染者の便、吐しゃ物に接触したりすることにより感染を起こします。
〇症状
潜伏時間は24~48時間で、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱が主な症状です。
〇予防・対策
・生鮮食品(野菜・果物)、調理器具は十分に洗浄する
・しっかりと加熱する
(カキなどの2枚貝は中心部を85℃~90℃で90秒以上加熱する)
・トイレの後、調理をする際、食事の前に、しっかりと手洗いをする
・使用するタオル、作業着などは清潔な物を使用する
・従業員の健康管理の徹底
(二次感染を防ぐために調理従事者に症状があるときは調理行為に携わらない製造エリアに入らない)
・次亜塩素酸ナトリウム水溶液での消毒
まとめ
ノロウイルスは少しの菌でも発症しやすいウイルスです。たくさんの食品を製造する現場においては食中毒予防はとても重要です。
予防・対策のポイントをしっかり把握し、普段から食中毒予防の3原則、菌を『つけない(持ち込まない)』・『増やさない』・『やっつける』を意識し、食中毒を防ぎましょう。