HACCPにおける記録のルールとは

軽視されがちな記録ですが、記録はHACCPプランを実施したという重要な証拠です。また記録後は何か問題が起きたときに、「正しい管理をしていた」と提示する為に一定期間保管が必要となります。より信頼性のある記録を残すためには、ルールが必要です。

①その場で書く!

記録は確認したその場で書かなければ意味がありません。作業後に記憶をたどって記入するということにならないようにしましょう。

②記録表は分かりやすく!

記録が後回しにならないよう、書きやすい記録表にしておきましょう。また、記録者が複数人いる場合は、記録に個人差が出ないような書式にしましょう。

③ボールペンで記入する!

記録の際、消えるボールペンやえんぴつで記入すると、記録の改ざんを疑われる可能性があります。消しゴムや修正テープの使用も信憑性を失ってしまうので、必ずボールペンを使用し、もし記入ミスをした場合は二重線を引いて書き直すようにしましょう。

④いつ、誰が確認したのか分かるようにする!

確認した日付や時間、記録の記入者を明確にしておきましょう。

⑤記録表に空欄がないようにする!

記録表に空欄があると、確認した・してないかが分かりづらい為、できるだけ避けましょう。

賞味期限や消費期限がある食品に関しては期間内の保管は最低減必要ですが、HACCP運用で記録した書類の保管期間について現時点、法律では定められていません。

何かあったときの為に、正しい管理をしていたという証明として提示するために記録を保管しますが、全ての記録を何年も保管しておくのは困難です。

項目や、商品ごとに分類し、それぞれ保管期間を決めて管理を行いましょう。 

また保管している記録は定期的に見直し検証を行い、改善を行いましょう。

まとめ

●記録は正しく、必ず現場で取る!

●記録の改ざん、紛失がないよう管理体制を整える!

●定期的に検証、改善を行う。

HACCPをうまく運用・継続していくには、仕組みづくりが重要です。責任者と現場の連携を取り、無理のないよう進めていきましょう。