前回は、【手順4 製造工程一覧図(フローダイヤグラム)の作成】についてご紹介しました。今回は【手順5 製造工程一覧図の現場確認】についてお話しします。

「製造工程一覧図(フローダイヤグラム)」を作成した後は、それが現場での実状と乖離していないか確認する必要があります。見落としを防ぐ為にも、編成したHACCPチーム全員で現場に行き確認を行いましょう。

正しくフローを作成する為にも、実際に稼働している作業中に確認を行うのがベストです。また作業員がシフト制の場合は、作業員独自の工程が行われている可能性もあります。複数日かけて確認を行うなど工夫し、作成したフローとかけ離れた箇所はないかしっかりと確認しましょう。

現場で確認を行い作成していたフローと、実際の人の動き・物の動きに乖離がみられたものは、現場で正しい手順をチームで確認し、正しい内容に修正しましょう。

製造工程一覧図は、次の「手順6 危害要因分の実施」でも重要な役割を果たします。HACCP運用後も定期的に修正・確認を行うようにしましょう。