夏から秋にかけて、小さな虫に刺されたり、厨房で小バエのような小さな虫を見かけたことはありませんか?それは ヌカカ かもしれません。体長わずか1mmほどのこの吸血性昆虫は、食品工場や飲食店でも問題になりやすい害虫です。今回は、ヌカカの特徴と発生を防ぐポイントを、わかりやすく解説します。

ハエ目ヌカカ科に属する小さな吸血性昆虫です。体長はわずか 1~1.5mm。普通の網戸も通り抜けるほど小さく、全国に分布し、水辺(田んぼ・池・海岸・排水溝など)で発生します。吸血するのは雌だけで、人や家畜を刺し、刺されて数時間後に強いかゆみ・腫れが出るのが特徴です。

ヌカカは「水」と「有機物(汚泥・汚水)」を好みます。次のような場所は特に注意が必要です!

排水溝、グリストラップ      

雨水桝や溜め枡     

田んぼ、池、川沿いの施設

暗屋外照明の周り(光に誘引される)

HACCPの「前提条件プログラム」として、まずは環境改善が第一です。

✅ 基本の対策ポイント

1.汚泥・汚水の清掃を定期的に! → グリストラップや排水溝を週1回以上チェック

2.水たまりをなくす! → 外回りや床下の水はけを改善

3.光の管理 → 紫外線を出しにくい外灯や、UVカットフィルムを活用

4.侵入防止 → 目の細かい防虫メッシュや防虫スプレーを窓に使用

・通常の蚊よりも小さいため、一般的な網戸では防げません。    

・室内で見かけた場合は、ライトトラップ(捕虫器)電気蚊取り器で対応可能。

・食品を扱うエリアでは、殺虫剤の使用は最小限にとどめるのが原則です。

ヌカカは目に見えにくい小さな害虫ですが、放置すると衛生リスクにも作業環境の悪化にもつながります。【発生させない環境整備】→【誘引させない光管理】→【侵入させない構造対策】。この3ステップを意識することが、HACCPにおける害虫リスクの低減につながります。日々の点検と清掃を習慣化し、ヌカカのいない快適で安全な職場環境を守りましょう。