ネズミ及び昆虫対策、データで変わる衛生管理!

「毎月しっかり薬剤を撒いているのに、虫が減らない…」、「害虫が出たら業者を呼ぶ、後手後手の対応に追われている…」など、現場の衛生管理でこんなお悩みありませんか?
従来、ネズミや昆虫の対策といえば「見つけたら駆除する」という対処療法が主流でした。しかし、HACCPの義務化や衛生基準の高まりに伴い、現在の衛生管理は「データを活用して発生を防ぐ(予防)」スタイルへと変化しています。
どんなデータを集めればいい?
「データを取る」と言っても難しいことをする必要はありません。まずは以下の項目から記録を始めてみましょう。
〇昆虫トラップのデータ
捕獲した虫の種類(外から入ってきたのか、内部で発生したのか)と場所、数を記録。侵入経路や清掃の不備が見えてきます。
〇ネズミの痕跡データ
毒餌の減り具合、フンやかじり跡の場所を記録。ネズミの移動ルートや潜伏場所を特定できます。
昆虫対策(内部発生・外部侵入の防止)
①外部侵入への対策(クロバネキノコバエ、ユスリカなど)
★「隙間」の徹底封鎖(ハード面)
・シートシャッター・扉の隙間埋め:ドア下部にブラシやゴムパッキンを取り付ける。
・吸排気口・網戸:網目をより細かいもの(40メッシュ以上など)に変更し、破れがないか点検。
・陽圧管理:室内を屋外より気圧を高く保ち、扉が開いた際に虫が風で押し出される状態を作る。
★「光・空気」の制御(ソフト面・設備)
・防虫蛍光灯・LED化:虫が寄りつきやすい紫外線(UV)カット照明へ変更。
・夜間施錠、開放時間抑制:搬入口の開閉時間をデータに基づいて最短化する。
②内部発生への対策(ノミバエ、ショウジョウバエ、チョウバエなど)
★「水・汚泥(スカム)」の除去(環境改善)
・排水溝、桝の定期清掃:スカムや油脂の蓄積を抑え、産卵場所を奪う。
・水溜まりの解消:床の勾配(傾斜)を改善し、水が溜まらない構造にする。
・機器下の清掃:厨房・製造ライン下の隙間に溜まった有機物を取り除く。
ネズミ対策(侵入・営巣の防止)
ネズミは1.5㎝程度の隙間(500円玉程度)があれば侵入可能です。
①侵入経路の遮断(ハード面)
★配管、壁の隙間を埋める
・防鼠用金属ネット、パンチングメタル、防鼠パテを使用し、配管の貫通部や通気口の隙間を完全に塞ぎます。
★扉の建付け改善
・扉の隙間に金属板を取り付け、噛み破られないように補強します。
②餌場と巣の除去(環境改善)
★「餌」を絶つ(管理徹底)
・食品残渣(ゴミ)は蓋付き容器に入れ、夜間に放置しない。
・従業員の休憩室の食べ残し、お菓子のゴミの管理を徹底する。
★「巣(材料)」を与えない
・段ボールや紙類、ビニール資材はネズミの巣材になります。長時間床に放置せず、整理整頓(5S)を徹底します。
まとめ
データに基づいた衛生管理を取り入れることで、無駄な薬剤使用を減らし、現場の衛生レベルを高く安定させることができます。「なんとなく」の対策から一歩踏み出し、まずは今あるトラップやチェックシートの記録を「データ」として見直すことから始めてみましょう。







