今回からは、衛生対策・改善のポイントについてお話していきたいと思います。日常の衛生対策として参考にしていただければ幸いです。

よく使用されている段ボール、実は害虫の巣(棲家)になってしまうことがあります。

段ボールは、いろいろなところで使用され、見る機会も多いですが、ゴキブリ、ダニ、チャタテムシ、シロアリなど、害虫の棲家になりやすく、繁殖の場所になることがあります。その理由は、

保温、湿度・・・段ボールは、二重の波型構造で、保温性・保湿性が高いため湿度が高くなりがちです。害虫は暖かく湿度が高い環境を好みます。

隙間・・・段ボールは小さな隙間があり害虫が隠れやすい環境です。

暗さ・・・暗い場所を好む害虫にとって小さな隙間や箱の中は、暗く隠れやすい環境です。

餌・・・段ボールの原料は主にコーンスターチ(トウモロコシ)。デンプンは害虫の餌になるため段ボールは餌になります。

段ボールは、害虫にとって生活しやすく、さらには餌にもなるためとてもよい巣(棲家)になってしまいます。通販や宅配で送られてきた段ボールには、保管されていた倉庫などですでに害虫がついている可能性も考えられます。その他にも、段ボールは雑菌やカビの温床になったり、厨房などへ持ち込むことで、異物混入の元になることもあり注意が必要です。

段ボールは雑菌やカビの温床になりやすく、ゴキブリなど害虫の巣(棲家)になりやすい素材です。使用済みの段ボールはすぐに処分しましょう。保存容器などとして使用しているものは、プラスチックの容器に変えるなどしましょう。