手順2 製品説明書の作成
前回は、【手順1 HACCPチームの編成】についてご紹介しました。今回は【手順2 製品説明書の作成】についてお話しします。
製品説明書って何?
製品説明書は、自社で製造している製品についての細かい説明書のようなものです。 HACCPシステムの製品説明書に決まった書式はありません。 求められる項目は、製品名・原材料・添加物・アレルゲン・容器包装形態・製品規規格・加工処理法・保存方法・消費期限・賞味期限など、多くの項目があります。
なぜ必要なのか?
●HACCP導入を進めていく際に、明確な基準となるのが、「7原則12手順」です。この導入手順の中の製品説明書に関係する手順は、手順2の製品説明書の作成と手順3の使用用途・対象者の確認が該当します。よって製品説明書の作成はHACCP構築時に必要な手順になります。
●商品には、そのまま食べられるもの、加熱が必要なもの、種などの硬質物を含むものなどがあります。製品説明書に記載があると消費者が正しい食べ方を把握でき、誤飲や怪我を避けることができます。
●アレルゲン疾患を持っている方や、年齢や免疫力によって口にしてはいけないものなどがあるため、全ての消費者が商品を食べられるかどうかの判断基準を提供する必要があります。製品説明書は、消費者自身で自分が食べられるものなのか判断することができる重要な判断材料となります。
作成手順
製品説明書を作成する際は、危害要因となりえることを分析しながら作成することがおすすめです。商品の危害要因を明確にしておくと、注意点や対策がたてやすくなります。
まとめ
製品説明書は消費者や取引先に対して、必要となる情報を届けるのに不可欠なものです。各部門に在籍しているHACCPチームのメンバーがそれぞれ情報を集め、漏れのない製品説明書を準備するようにしましょう。